台風の季節
台風21号が過ぎ去った後に、この一人言を綴っています。
テレビに映る被害状況を見ながら、改めて人の力では自然の脅威を止める事は出来ないと感じ…脳裏に様々な震災の記憶がよみがえります。
自然の前には無力。人間の力の限界を感じながら…
今年の8月15日、山口県で、2歳の男の子を発見した尾畠春夫さんを思い出します。
ニュースを通して、尾畠さんのボランティア精神はどこから溢れでてくるのだろう…そんな事を思ってテレビをつけた時、尾畠春夫さんの人生が映し出されていました。
東日本大震災など、様々な被災地に足を運ぶ姿。
涙を流しながら被災された方のアルバム、ランドセルの泥を拭う姿。
氣づいたら、私の目から大量の涙…
尾畠さんは、7人兄弟の4番目。家庭は貧しく十代半ばで奉公に出た…とそのような人生の物語が始まり、私は食い入るようにテレビをみていました。
映像から流れてくる尾畠さんの意識を感じながら、さらに私は、溢れでる涙を止める事が出来ませんでした。
久し振りに胸を打つ感動と喜びに心が奮い立つ私がおりました。
同じことは出来なくても、私に何が出来るか?
そんな自分への問いがけ…
【喉元過ぎれば熱さを忘れる】そんな現実がある中で、尾畠さんが歩み続ける姿勢に、
人の目覚めを感じます。
考えで歩んでいない尾畠さん。
その姿は、私達が胸の奥に閉じ込めてしまった愛を発見してほしい…
と願われている気がして、神様が、尾畠さんを通じて、私達日本人に諭しているメッセージのように感じました。
過酷な時こそ、氣づきがあり、人の心が変化し、人間としての本来の生き方、争うのではなく、互いに助け合って生きることの大切さと素晴らしさ思い出します。
ありふれた言葉になりますが、物事の価値は、失ってみて初めてわかるものです。
日本には様々な災害が立て続けに起きていますが、
今、自分が持っている当たり前の幸せに氣づきながら、
これからも、何かを人それぞれ失うかもしれませんが…
そんな時こそ、学びのチャンスであり、再スタートのためのエネルギーに転化出来るものだと感じます。
人生は氣づきの連続ですね。
人は完璧に作られていません。
だからこそ、神は人が互いに助け合い、補い合って生きるように、わざと完璧に造らなかったのですね。
月並みな言葉かもしれませんが、
【素直な心・お陰様・感謝の心】 大切に大切に育てたいと思います。
そして…私達、人の心が、台風のようにならないように。
支えて合って歩みましょう。
九月もどうぞ宜しくお願いいたします。m(__)m
