2018年9月

台風の季節

台風21号が過ぎ去った後に、この一人言を綴っています。

テレビに映る被害状況を見ながら、改めて人の力では自然の脅威を止める事は出来ないと感じ…脳裏に様々な震災の記憶がよみがえります。

自然の前には無力。人間の力の限界を感じながら…

今年の8月15日、山口県で、2歳の男の子を発見した尾畠春夫さんを思い出します。

ニュースを通して、尾畠さんのボランティア精神はどこから溢れでてくるのだろう…そんな事を思ってテレビをつけた時、尾畠春夫さんの人生が映し出されていました。

東日本大震災など、様々な被災地に足を運ぶ姿。

涙を流しながら被災された方のアルバム、ランドセルの泥を拭う姿。

氣づいたら、私の目から大量の涙…

尾畠さんは、7人兄弟の4番目。家庭は貧しく十代半ばで奉公に出た…とそのような人生の物語が始まり、私は食い入るようにテレビをみていました。

映像から流れてくる尾畠さんの意識を感じながら、さらに私は、溢れでる涙を止める事が出来ませんでした。

久し振りに胸を打つ感動と喜びに心が奮い立つ私がおりました。

同じことは出来なくても、私に何が出来るか?

そんな自分への問いがけ…

【喉元過ぎれば熱さを忘れる】そんな現実がある中で、尾畠さんが歩み続ける姿勢に、

人の目覚めを感じます。

考えで歩んでいない尾畠さん。

その姿は、私達が胸の奥に閉じ込めてしまった愛を発見してほしい…

と願われている気がして、神様が、尾畠さんを通じて、私達日本人に諭しているメッセージのように感じました。

過酷な時こそ、氣づきがあり、人の心が変化し、人間としての本来の生き方、争うのではなく、互いに助け合って生きることの大切さと素晴らしさ思い出します。

ありふれた言葉になりますが、物事の価値は、失ってみて初めてわかるものです。

日本には様々な災害が立て続けに起きていますが、

今、自分が持っている当たり前の幸せに氣づきながら、

これからも、何かを人それぞれ失うかもしれませんが…

そんな時こそ、学びのチャンスであり、再スタートのためのエネルギーに転化出来るものだと感じます。

人生は氣づきの連続ですね。

人は完璧に作られていません。

だからこそ、神は人が互いに助け合い、補い合って生きるように、わざと完璧に造らなかったのですね。

月並みな言葉かもしれませんが、

【素直な心・お陰様・感謝の心】 大切に大切に育てたいと思います。

そして…私達、人の心が、台風のようにならないように。

支えて合って歩みましょう。

九月もどうぞ宜しくお願いいたします。m(__)m