~聖なる月~
世界で大きなイベントといえばクリスマス。
イエス・キリストの誕生日です。
クリスチャンではない人々も、この日ばかりは大いにはしゃぎ楽しみます。
2001年の6月、私はイタリアのアッシジに旅行をしました。
丘に登る道がななめについており、フランシスコ大聖堂の下に延びています。
それから、大聖堂前の広場へ出て道はかなり急でした。対面にクララ大聖堂が建っています。
アッシジは日本でいうなら門前町のようです。特にヨーロッパ、そして世界全土から信徒たちが巡礼に来るところです。
可愛いお土産屋さんが立ち並んだ小さい小高い丘の静かな町は、12世紀に
タイムスリップしたようにさえ感じました。
ウンブリア平原を見渡しながら、生涯をイエスと神に使えた修道士・修道女の
終の住みかとして素晴らしい祝福を得た美しい地に、思いを馳せました。
燕が飛び交い、朝も夕方もコバルトブルーの美しい空。
私はクリスマスになるとアッシジのフランチェスコとクララを思い出します。
裕福な商人の子として生まれたフランチェスコ。貴族の娘として生まれた
クララ。二人は若くして修道者の道を選択します。
そして貧しい居頓生活の中で生涯を終えていきます。
私は25才の時に不思議な体験をしました。夢か正夢か…幻か…現実か。
それは、私が今までの人生の中で一番苦しんだ時期でした。
朝方の蒼い時に…体験が起こりました。
眼前に広がるコバルトブルーの空は、懐かしく、切なく…。
そして心の底から、震え上がるほど優しい声は天と地から聞こえてきました。
「もう泣くのはお止め…あなたが泣く前からわたしも泣いていた、
そしてあなたが苦しむ前からわたしも苦しんだ。あなたがいるまえから、
わたしはいた。だからもう泣くのはお止め、あなたは私と共にあるのだから…」
ハラハラ涙を流しながら、何時間も泣き続けました。
その不思議な体験が終わった後は…
今までの人生の価値観が全て変わってしまったようでした。
私はクリスチャンではありません。何かを堅く信仰しているのでもありません。
なのに、何故私にこんな体験が起こったのか…とても私の人生に意味深いもの
となりました。12月になって当時の,この体験を思い出します。
私の魂の誕生月なのかもしれません。
“クリスマス” ホーリーナイト(聖なる夜)の日の意味を、
少しだけでも考えてみませんか?
…愛を分け与える日…
聖人を偲びながらクリスマスケーキを頂きましょう!
メリークリスマス♪
