2016年7月

夏本番を迎える七月は、七色に輝く虹と紫陽花が美しい季節です。

私の住む高田公園も美しい紫陽花が咲き誇り、蓮の花も咲き始めました。

季節ごとに咲く花のエネルギーは癒しを与えてくれます。

先日不思議な体験を致しました。

その日は、身心が疲れはて帰宅しました。

テーブルの上にはピンクの百合が飾ってありました。

私は、心の中で少し疲れた一日だった事を、そのテーブルの上の百合に話しかけました。

私の想いを感じてくれているかのように、風もないのに揺れるのです。

ふっと窓をみると閉まっています。

それと同時に、テーブルの横に置いてある白檀の匂い袋からも、突然優しく香るのです。

私の内側は優しい心に満たされました。

全ての存在に意識があるといいますが……

たとえば、確かに、人が住まなくなった家は朽ちるのが早く、人の気のない住宅は寂しさが漂います。

氣の世界を、当たり前に思っている事が多い日々に、ふっと氣づかせてくれる、生活の中の痛み。痛みがあるからこそ、謙虚になる氣づき。

先月インドから帰ってきて改めて思いました。

日本人は細やかな氣づきの民族であると。

日本人は【愛を持った存在】回りをみれば、色々ありますが、外に出て氣づく愛の世界。

私達は、とかく外に憧れてしまいます。

けれど、今回もインドに行って、本当に日本との違いを感じました。

冒頭で、美しい自然をお伝えしましたが、インドから帰ってきたからこそ、日本の美しい自然を更に感じるのでしょう。

又、匂い。

インドはたえず、汚物の匂い。大地はゴミだらけ……

そして、路上で寝ている人、貧困、病気。

しかし、そんな中でも、私が目的地に向かう中で感じた事がありました。

それは、小さい村の、小さい規模の祭りの光景でした。

少し外れた音楽を奏でながら、人々は変なはしゃぎもなく、自然体の中で楽しんでいるように感じたのです。いわゆる、肩に力が入っていない…。

きっと人々から発している、氣が自然だったのでしょう。

今回のインドは、足元から更に深く内側に感じる想いがありました。

日本は外側の世界では満たされた内容を沢山持っています。

しかし…人々から発している氣は、硬直しています。

一概に言えないとしても…日本人は緊張感を感じてしまう民族のように感じてしまいました。

しかし本来は素晴らしい意識を持った日本民族。

もっと私達一人一人に、良い意味での自信が必要なのでしょう。

比較文化を作ってしまった日本人。ナンバーワンを目指すのではなく、オンリーワン。

疎外感を作り出し、孤独を作りだしたのでしょう。

インドで生涯を終えたマザー・テレサは、日本人に対して語られました。

「先進国の孤独。精神の貧困を見つめてください」・・・と。

でも、「日本人は本来どこの国よりも素晴らしい精神性を持ち合わせている」と

…世界のエネルギーを感じる方々が、世界中を回っておっしゃったらしいです。

私達日本人が持つ精神性。原点回帰なのでしょう。

豊かな色合いと書いて【艶】と書きます。

色には沢山の内側を現す心の表現(愛情)。

この季節…美しい虹をみるように、又、美しく七色の光と氣を発する紫陽花のように、

私達は自らを信頼してまいりましょう。誰よりも自分を信頼出来なければ自信になりません。

そうです。どんな自分でも信じてあげる事なのでしょう。自分を愛せて回りを愛せる。

マザー・テレサは言われました。

「愛の反対は、憎しみではありません。愛の反対は、無関心です。」

私達は、自らにも人にも無関心でなく、関心を持つ事で愛が生まれるのでしょうね。

七界天国とも言われる七月。

共に身心の幸せづくりに励みましょうね。一人一人の内側に天国を。♥

 七月も宜しくお願いいたします。