2016年9月

去り行く夏……訪れる秋

茜色の夕日に、鱗雲、すすきに、萩。秋桜は風邪に揺れながら、初秋を彩ります。

昔……の歌を思わず口ずさんでしまいます。

少し前に、友人と私の郷里を訪ねました。

そこには、何も残っていない、住居後には、沢山の雑草と木が生えておりました。

ここに以前私の生家があったのかしら?…と思わせられる程の変わりようでした。

しばらく佇む中で……大自然の中で育ててもらった父母への感謝があふれでました。

そして、誰も通らない農道に座りながら、しばらく昔を回想

していました。

……自然にあふれでる涙を感じながら

そこには、不思議な安堵感があり、時空が止まってしまいました。

……やはり、郷里は深い父母の愛があるのですね。

そして、9月2日・父の命日。秋風と共に旅立った父を思い出します。

私は季節の変わり目で、1番この季節が、大好きです。季節の変わり目は、人生の節目すら感じてしまうものがあります。

誰もが年を重ねていきますが、変わらないのは人の心。

よく…「あの人は変わってしまった。」なんて、言葉を聞きますが、本当は人の心は変わらない……。そんな風に思います。

人は、環境のせいにしたり、誰か第三者のせいにしたり、見なかったことにしたり、存在そのものを否定したり・・・あえて何かを変えようとするのでしょう。

それは、そうして生きる事が楽になると思わせられた魔法なのかもしれません。

でも、どんなに変えようとしても変わらないものは、自らの内側にある、全てを知っている本当の自分。

私の大好きな映画【レミゼラブル】 その映画の主人公ジャンバルジャンのように。

私は、久しぶりに郷里の土を踏んで、懐かしさと、自らの純粋意識に出逢ったような氣がします。

そして、冒頭で表現した…心の中で口ずさむ昔の歌がありました。

~赤トンボ。小さい秋。

どんなに素敵な音楽や歌に出会っても、やはり幼い頃、母と歌った唄は細胞で覚えており特別です。

きっと、こんな小さな自分との出会いから、人生の中で作ってしまった、自らへの嘘は暴かれて、郷里の風にのって…歌にのって…懐かしい父母の愛にのって…

そして、大自然が後押しし、【魔法】が解かれていくのでしょう。

季節の変わり目に想うこのごろ。

もう少ししたら、もっと過ごしやすい季節を迎えます。

この季節の変わり目に皆様も、少し自分と向き合ってみませんか?

秋風が、魔法を解かしてくれますよ。

そして、夏の疲れを取る季節。

ゆりの森で心身の浄化をいたしましょう。

                         m(__)m~