2017年10月

風の流れが変わりました。

雲の動きも形も……草花も秋雨に打たれて静かに咲いています。

先日、関山神社に参拝にいって参りました。

火祭りで有名な神社ですが、初めての参拝に感謝が溢れて参りました。

静かな時間。日常に最近感じられなかった佇まい。

私は、こんな時間を取り戻したかったと正直に感じました。

言葉を平らに表現したら…静けさの中に丁寧に生きる。

そんな感じでしょうか?

私達の回り、生活環境は、外側の刺激が強く影響を及ぼしております。

(知らぬ間に外側の世界だけに目を向けて)

帰宅して『丁寧』と言う言葉が浮かんで参りました。

私達は、時間を作り、時間に追われ、時間を追いかけています。

思わず私は丁寧に布団をたたみ、角と角を合わせてブランケットをたたみ、

洋服も丁寧にたたみ、物の置き方も静かに、戸を開けるとき閉めるときも静かに、更にお茶碗を洗うときも丁寧に。

花瓶の中のお花に目を向けて水を替え、玄関の靴は綺麗に並べて……

こんな風に、日頃の生活に自分の行動に目を向けて所作を見つめてみました。

数日、このように過ごすと、不思議に全ての存在に感謝が沸き上がってくるのを感じます。存在のありがたさ。

又、丁寧であることは『優しさ』であると感じます。

日頃の外側に意識を向けて煩雑に生活をすると、心がいつの間にか乱れて、人を思いやることさえ忘れます。タオルやハンカチをたたむ時に、角と角をあわせずにいると、角が(つの)が出てくるような感じになります。丁寧に生きると日頃の心の雑な動きが、不思議とあぶりだされてくるのです。

日本を改めて見つめると、日本の文化の中に継承されている、『優しさ・豊かさ・美しさ』そんな内側の世界に氣づきます。

この秋

更に自分の内側(心)に光をあててみたいと感じます。

10月も宜しくお願いいたしますm(__)m