幼い頃の夏休み。
私にとっては特別なものでした。
夏の朝に咲く朝顔を眺めながらラジオ体操に出かけ、少しの道草をしながら、トンボを追いかけたり、ひまわりを眺めたり…蓮の華と葉っぱで遊んだり…。
兄妹で、川遊び。カブトムシやクワガタを捕まえ…
私の子供の頃は自然が遊園地でした。
草の香りや風の音、小川のせせらぎ。野の草花と遊び昆虫は不思議なオモチャ。
どこを取っても大自然。
夏になると、郷里の地を訪ねたくなります。
もう少しでお盆を迎えます。ご先祖様を迎え、離ればなれになった縁をひとつに結ぶ…お墓参り。出逢いと別れが必ず訪れる切なさも感じます。
様々な想いが交差する中で、くったくのなかった、幼い子供時代を思いだし
私という存在が生まれて来るまでの、尊いご先祖様に思いを馳せます。
集う魂…還る魂。
蓮に座す仏様。
泥沼から美しい華を咲かせる蓮。蓮は泥沼から出でて泥に染まらず…。
あの、幼い子供時代の純粋な想いによみがえらせてくれる夏休みと、お盆。
蓮の華が導いてくれるようですね。
人の生きざまを…。
8月を迎え、お盆と終戦記念日も迎えます。
少しでも故人に思いを馳せながら、生命を繋いで下さる存在に感謝しながら手を合わせる、そんな時を迎えたいと思います。
8月
祈りの月でもありますように。
合掌
