2019年9月

暑かった夏も通りすぎ、初秋を迎えました。

毎朝ベランダから野山を見つめています。私の楽しみのひとつです。

当たり前の事ですが、毎日同じ風景ではない事に新鮮さを感じます。

太陽がさんさんと照りつける時も、雨降りの時も、雨上がりの時も、曇り空も、雪の降る日も、風の強い日も……。

日本は豊かな季節感と風情を持つ国ですね。

いつも、海外を旅して帰国すると、日本って素敵な国だなと感じます。

とは言っても……世界を旅したわけではありませんが(笑)

感じる事は、四季の彩りの豊かさだったり、気候や季節で感じる事が出来る情緒性だったり……

「日本人なら誰でも持ち得る素晴らしい感性が宿っているのだろう」と、実はベランダから眺める風景をみつめながら感じるのです。

様々な観点から日本の技術、建築、土木、精密機械……優れた感性があるからこそ、形に具現化出来るのだと感じます。

感性を育てるのは、この豊かな大自然。

けれど、私の内側に矛盾を感じる事があります。

“日本人は、優れている? でも、矛盾だらけ……素晴らしい感性を知らない間に育ててくれた大自然を、……壊していく!…壊れていく。”

今ハッキリ言える事は、どんな素晴らしい技術を持って様々なものを開発しようとも、絶対人間の力で出来ないものは、この大自然を創造する事です。

世界でも日本でも、様々な災害が始まっています。

私達の足下から氣付いていかなければ、私達を育ててくれている地球の存在が危うくなっているように思います。それは、繋がっている地球との存在、いわゆる自分の体を痛めつけていることになる私達。

その事に真摯に向き合って行かなければならない時がやってきたように思います。

手遅れにならないように……

受け継がれてきた、日本人の繊細な感性と純粋な魂を守り育てたい……

そんな想いが立ち上がり

ベランダから見える風景をみながら感じる……私の内側の世界です。