2020年11月

霜月を迎えました。

秋と冬のあいだの11月。いよいよ冬将軍の到来ですね。

季節の変わり目、大きく変化する前の月。心身を労らないといけない月のようです。

秋の花といえば菊の花。

清浄な香りを漂わせる晩秋……

私は、菊の花の香りを嗅ぐと幼い頃の記憶がよみがえります。

庭は冬を迎える準備に入り、咲いているのは菊の花だけ。印象深く華がある花ではないけれど、秋の肌寒い朝…庭に咲く菊の花に鼻をそっと添えて暫く菊の香りを感じていた頃を思い出すのです。……菊の香りに魅了された私の心身は浄化されていくような、なんとも言えない癒しを感じておりました。

子供の頃は、全てに敏感で更に純粋に感じる感性を持っているような氣がします。

秋晴れに輝く菊の花は、何故だか高貴なイメージと神聖さを感じていました。

菊の花は、皇室の御紋でもあるように……。

太古の昔、天皇の深い信頼の中に世界に派遣される使節団は16名だったとか……そこから菊花御紋の花びらは16枚とされたとか。                                                       又…日本ではほぼ使いませんが、海外では菊をブライダルブーケに活用します。

日本は主に葬儀の時に中心花として活用します。

国が違えばこんなにも活用のしかたに違いがあります。

菊は、私達人間の様々な感情を浄化してくれます。

特に悲しみや……寂しさ……お悔やみ時には清浄な香りで包み込みます。

このように、菊には素晴らしいお役目があるのですね。

確かに、晩秋になると私達の心も深まる秋に寂しさや郷愁を感じてしまう季節に、私達人間の心を包み込み、穏やかな意識へと誘ってくれます。

日本各地で、秋になると菊の展覧会など、菊を愛でるそんな姿がテレビでも映し出されますが、昔から日本人は、この花の持つ素晴らしい質を知っていたのかもしれません。

更に、菊は食用菊としても楽しみます。

「かきのもと」を食してメンタルも癒されていくように感じます。

刺身に添える菊は殺菌作用があります。

又、菊花茶……。 菊は、脳神経の機能回復、脳の老化を防ぐ、リラックス、解毒作用、視力回復・・・このような効能作用もあるようです。

冬を迎える前に、自然の植物からの菊の恩恵にあずかり、菊を愛でたり、食したり、楽しんでみてはいかがでしょう。

本年は、駆け足で季節を見送ってきたように思います。

少しの時間・・・ご自身の時間を大切にしながら、菊の花を飾り、菊花茶などでご自身をゆっくり癒してください。

ゆりの森でも、サロン内に菊を飾り…温かなお茶をご用意してお待ちしております。

ご自身を愛する月にされてくださいね。      霜月に愛をこめて❤ m(__)m