桜の季節に旅だった母を偲びます。
3月…お彼岸入りに母の元に出向いた私は、母の顔をみるなり…大丈夫かしら?
それから2週間近い日数、毎日母の元に通いました。
思い出すだけで涙が溢れます。でも感謝でした。
こんなにも母のそばに2週間近くいられた事はなかったから。
体をさすり、食事を口に運び、顔を拭いてあげ、背中のマッサージ、手のマッサージ、足の排毒をしてあげ、様々な事が出来た事。
少しでも、母の傍にいれた事。
本当に本当に嬉しく思いました。
サロンのスタッフが手伝ってくれ、友人が駆けつけて夜遅くまで母を共にみてもらい、施設の方は、家族のように心配してくださり、又、サロンの有志の方々が祈ってくださり、
本当に本当にお世話になりました。
母は命閉じる瞬間迄、人の事を思いやっておりました。
痩せ細った体で、絞り出すような声で『暗くなったよ…暗くなったよ。』
『帰りなさい…』
いつも相手の事ばかり見つめる母でした。
私は傍にいたいのに、又、母も私がいてほしいはずなのに…。
語り尽くせぬ母との想い出がよみがえります。
~・~・~・~・~・~・
親思ふ 心にまさる 親ごころ けふの訪れなんと聞くらん ~吉田松陰~
子供が親を想う以上に、親は子を想う…。
この吉田松陰の辞世の句は、私の人生の中で、親の愛ほど深い愛はないと気づかせてくれた句です。
さりげない優しさや、さりげない労り、人への愛の原点は、親の後ろ姿で育ち…
更には全ての万物への愛と導き引き出されていく、誰もが持っている魂から沸き上がる愛。
父の厳愛。
母の無償の愛。
母の人生は愛を語る事はしていません。
母との一緒に歩んだ人生で…然り気無い日常に愛が存在していた事に気づかされ…
今、母に謝罪します。
そして宣言します。
『母の尊い願いを、地上に現し、沢山の種を蒔いて花を咲かせます。』
ベッドの上で痩せた体に絞り出す声で
【仲良くしてね。みんな仲良くね。】…この言葉は遺言のようでした。
母の生き方に恥じない娘として生きていきます。
足元の世界から始めてまいりましょう。
永遠の命
永遠の今を確かめながら…
お母さん、命をくださりありがとうございます。m(__)m
私と今日迄、出逢ってくださった方々と、これから出逢う、皆様に…
どうぞ宜しくお願いします。
愛の命の創造の花を咲かせる歩みをご一緒にしていけたらと願います。
愛と…
祈りと…
感謝を込めて
