空をみつめて……。
休日久しぶりに空を見ていました。
空を見ていると幼い頃の夏休みを思い出します。
宿題は後回し、日記もためて書き、科学研究は3日で終わり……ただただ遊ぶ事だけに没頭していました。
川に行き、野山を駆け巡り、子供の頃は何の迷いもなく無我夢中の夏を過ごしたように思います。
どんなに遊んでも疲れない、そしてワクワクの中で就寝。また翌日の朝はワクワクの中で起床。
子供の頃は、単純で純粋で「あの時に戻りたい」なんて思います。
しかし空をみていたら、いつの間にか思考がとまり、私は、タイムスリップ。
甦る「心の絶景」
村を一望できる高台から田んぼの水がキラキラと輝き、懐かしい優しい風が頬を撫でていきます。
私の傍らには白い犬。一緒に、草むらに腰かけて時を過ごす……
草の匂いや、花の香り、虫の鳴き声、蝉の合唱。
母の割烹着から爽やかに漂う石鹸の香り、父から漂う木の香り……夕暮れが近づき兄弟と遊んだ時代が甦る。ふいに涙がこぼれ落ちそうになって…
そして斜陽に照らされて私の故郷は美しく染まっていく。
家路に帰る私の後ろ姿は郷愁に満ちて、懐かしさと共に夢から覚めて、空を見つめる。
少しの時間、夢うつつの中で私が私を故郷に誘ってくれた事に氣づき、意識が、ここに戻ってきました。
少しの時間の過去の旅。
こうして、リクライニングチェアーから夏の色を感じながら……「今」見つめ始めています。
私達は、今…大きな転換期を迎えています。
本年は、コロナ禍で様々な意識のバランスを崩し、水害の辛さを味わい、梅雨明けの遅さと日照時間の少なさから様々な不具合が起こっています。
私達人類は、優しい自然に甘えてきたのでしょう。
山を崩し、川の流れを変え、自然破壊。
生産性を生む為の経済中心の資本主義。物質中心の唯物論的な思考。
競争原理に陥った生活。格差社会。
利己的な人間の意識。
様々な所に歪みが始まり、自然界の豊かさを無視してきた人類の歩みをみつめて(もちろん私もその世界で生きてきた一人)、私達一人一人が足元からこの歪みに氣づき、厳しい自然を肌で受け入れていく時に入ったように感じます。
人間の意識の変容を願っている地球の声に心の耳を傾けて、
「人々は助け合って生きていく」母なる地球はその事を願っているのでしょう。「結びの精神=結の心」合理的な意識は終焉なのかもしれません。
昔懐かしい、人々が自然と共に生きた歩みの中に、私達の心の世界に息づいている、確かな自然回帰があるのでしょう。
現実、人の動きが制限された今だからこそ、外に向かう意識ではなく、「内側の豊かな心を育ててね。」と…そんな風に自然界からのメッセージと捉えて。
私は、この夏を思いっきり、夏休みを過ごす少年少女のように、無邪気に空想や創造の世界を大切にしながら、過ごしたいと思います。
❤きっと道は開ける!
開いている!❤
童心に帰る大人
毎日がワクワクの夏休みのように……
8月も宜しくお願いいたします。(^.^)m(__)m
