「おばちゃん、春をみつけに行こう♪」
はちきれそうな頬、優しい眼差しで私の手をつかんで春をみつけに歩きだした、くったくのない笑顔の姪は、当時5才。
手を繋ぎ、頬を伝う涙を隠すことも出来ずにいる私の顔を見上げて微笑む姪の姿を今も鮮明に覚えています。
紅葉のような小さな手が、私を真から癒してくれました。
姪の小さな体を思わず抱き締め、「ありがと」
小さい天使は、優しく笑顔で「おばちゃん大好き」
可愛い天使に癒されて涙した季節。
当時の私は体を壊して実家で過ごしておりました。「3日遅ければあなたの命はなかったです」と、ドクターから宣告を受けて命が救われ退院後、焦燥感の中で過ごしていた毎日でした。
人生とは? 生きる意味を模索、誰にも語れない内側の苦しみ。
そんな私を癒してくれた季節。姪と手を繋いで歩いた残雪の道。
春風の気配…春の香り…木々の芽吹きの膨らみ、土手に小さな草の芽。
空を見上げれば優しい太陽の光、たおやかな風。小川を流れる水の音・・・
大自然と可愛い姪に癒されて……。
懐かしい、優しい想い出。あの季節~そして姪の存在。
人生を歩む様々な場面に、そっと寄り添いそれらの優しさに氣づくには、苦しみも又、必要な愛を知る為の大切な宝物なのかもしれません。
あの時があるから今がある。
「好機は、また障害のように装ってきます」そんな言葉がありますが、
令和三年を迎え、昨年から続く試練も又、人類にとって、大きな氣づきに繋がっているように思います。
又、春がやってきます。
この自然の仕組み循環こそ学ぶべき人生。準じた想いで大自然と共に【魂の成長と進化】こそ、人間に与えられた試練と歓び。苦楽……
両極の中にこそ、中道の愛が隠れている。そのように見つめながら、春の季節を感じていきたいと思います。
癒してくれた姪も、今は大人の女性……。
人は自然と共に巡ります。
ありがとうの言葉を携えて……3月も宜しくお願いいたします m(__)m(^.^)
