2021年7月

紫陽花の美しい季節ですね。紫陽花は、まるで虹色のように様々な彩りを放ち、梅雨空の中、私達を癒してくれます。

そして、雨に打たれれば打たれる程に美しさを増す、大地の虹のように感じます。

梅雨の季節は、誰もが一度は聞いたことのある「ノアの箱舟」のお話を思い出します。

私は手塚治虫のシリーズが大好きです。

手塚氏の生前、イタリアの国営放送を通じてバチカンから、手塚治虫のマンガを「是非、聖書をアニメ化してほしい」という依頼がきました。

その中にノアの方舟のストーリーがあります。

以前の私は、ノアの方舟は空想の物語だと感じていました。しかし、今思うと幼い頃に知ったノアの方舟の見方は違っていました。

幼い頃は、雨が降ると、ノアの方舟のお話に思いを巡らしていたものです……。「鳩がオリーブの枝をくわえてやってくる」と心待ちにしてました。

おかしなものです。洪水審判の意味もわからず、でも幼い少女の私は平和を願っていたように思います。……どこからくる意識なのでしょう……

ノアが放った鳩は、オリーブの枝をくわえてやってきました。

「洪水が引き、大地が現れました」・・・その現象を伝える為に。

そして、契約の虹へと繋がるお話。

今だからこそ、ノアの方舟が意味深い内容に感じます。

神から洪水の警告を受け、ノア以外の人々は誰も、その警告を信じない中で、ノアは啓示を受け取り箱船を作り始めました。彼を見つめる人々は、ノアの姿に呆れ、馬鹿にし、ノアは、人々から非難されても、ただひたすら方舟を作り続けたのです。そして後に、洪水審判が起こりました。

空想のお話のように思いますが、アララト山に漂着したノアの方舟の残骸が、現在のトルコのアララト山(富士山に似た山)で、みつかったと言われております。

【ノアの方舟】この内容を通じて思うことは、世界や日本で起きている様々な自然災害、更にはコロナ禍、まるで旧約聖書に綴られている【ノアの方舟の洪水審判】の時代とリンクしているように感じます。

不透明な生き方を学び直さなければならない時のように思います。

どんなに科学が進化したと思っていても、

人の意識は?

私達人類の、この世を営む動機は?

私は想います。

人間関係・家族・動植物との関係・社会の仕組み・政治・経済・産業・医療・戦争・食・自然界との関係……全てに調和があるのか?

やはり、コロナ現象は現代の【ノアの方舟】なのかもしれません。

私は、この梅雨の季節に……

大空に契約の虹がかかるよう、鳩がオリーブの枝を持って来れるように、自分自身を見つめたいと思います。

虹も鳩も平和の象徴

この世の中は、自我とエゴの暴走。

~私達の心に平和を呼び戻す、そんな季節なのかもしれませんね。

7月もどうぞ宜しくお願いいたしますm(__)m