2023年5月

爽やかな5月を迎えました。

新緑も美しく

一年を通じて過ごしやすい月でもありますね。

この季節、わたしは、小学校の頃を思い出します。

様々な花々が咲き誇るこの季節は、女の子たちは自宅の庭から花を摘み、教室に花を飾っていました。

わたしは、その光景が羨ましくてしかたありませんでした。

何故なら、自宅には、庭という庭はなく、玄関の道づたいに百日草が少しあるだけでした。

ですから、小学校の教室にお花を飾りたくても、持っていけるお花がないのです。

女の子の数人が自宅から持ってきれいに教室に飾るお花を、

本当に羨ましく思ってみていたのです。

なにに対して羨ましく思ったのかと言ったら、

お友達の庭に花がたくさん植えてあることではなく、

学校に持っていけない寂しさだったのです。

今から思えば純粋な思いを抱いていたのだと、

過去を振り返りながら、感心する想いになりました。

幼いころはとくに損得勘定が有りません。

与えることに喜びを感じている幼子。

しかし大人になり、知らぬ間に利害と損得勘定の中でのエネルギーに育てられてしまう。

ふと、我が身を見つめれば、常にその意識にとらわれてしまっているのです。

お花を見ると、時として思い出す記憶です。

何氣無い想い出かもしれません。しかし・・わたしには大切な想い出なんです。

母に聞いた事がありました。

「何で、わたしの家にお花がないの?」

「ごめんね。。。庭がないものね。

でも周りには野花がたくさんあるから、摘んでみて花瓶に入れて

しっかり咲いていれば、それをもっていけば?・・・

でもね、野花は摘むと直ぐに枯れてしまうのもあるからね。

野花はそこで綺麗に咲くんだよ。切り花と役目がちがうのかもね。。。(笑)

きっと花もみんなどこで咲く役割を知っているのかもね・・・」

子供ながらに納得したのを覚えています。

亡きお母さん、あなたのさりげない・・言葉を覚えています。

お花から学びました。今年も、あなたの好きなお花が咲き誇り始めています。

ありがとう。

m(__)m(・❛_❛・)